白い村モンテフリオで挙式をされたTakuma&Yumiko様よりこのようなメールをいただきました。

『挙式は二人だけでヨーロッパの小さな教会で挙げよう』というのが、僕と妻が当初から考えていたことでした。エージェントを探す中でリージェンシーの山田さんと出会い、その笑顔とヨーロッパへの情熱に魅せられ私たちは、今回の挙式をリージェンシーさんにお願いすることにしました。山田さんに私達の希望を話すと、モンテフリオでの挙式を提案されました。スペインのグラナダ地方にある小さな町で、観光客は少ないが、風景が素晴らしく、市長さんがとても協力的だとのこと。そして日本人の挙式はモンテフリオでは初めての試みで、きっと町中の人が喜んで迎えてくれるだろうとのこと。

 
 

街の写真を見せていただくと、崖の上に立つお城と、その下に広がる白い町並みが目に飛び込んできました。その景色には見覚えがありました。以前偶然に手にしたヨーロッパの写真集の中で、特に美しく印象に残っている景色が、このモンテフリオの町並みだったのです。

また、スペインには以前妻と一度だけ訪れたことがあり、バルセロナに2泊しただけの短い滞在でしたが、それがあまりに楽しかったので、もう一度スペインをゆっくり旅行したいね、とよく妻と話していたのです。前例のない挙式ということに少し不安もありましたが、何か運命的なものを感じた私たちは、山田さんを信頼し、モンテフリオでの挙式を選びました。

 


白い家々が建ち並ぶ
モンテフリオの町

 

マドリッド、マラガと観光を楽しんでから、専用車のお迎えでモンテフリオに向かいました。どこまでも続くオリーブ畑の景色から、だんだんと山並みが険しくなっていき、巨大な岩に囲まれた谷川沿いの道を抜けると、突然景色が開けて、崖の上のお城が現れる瞬間はとても感動的でした。

 


ロマンチックな夜景もマラガの魅力

 


高台のパラドールからマラガを一望

 


真っ青な地中海が広がるマラガの丘より

 


太陽海岸の中心、マラガ

 

町で唯一のホテル、エンレアは、街の中心から5分ほど歩いたところにポツンと建つかわいい建物で、一目で気に入りました。周りには他に家がなく、窓を開けると隣の小さな谷川の音が聞こえてきます。挙式は翌日だったので、午後は街を散策することにしました。
しかし、いくら歩いても開いている店は一軒もなく、町中がひっそりとしているのです。これは、有名なスペインの習慣である午後休み「シエスタ」のせいでした。5時を過ぎると町中のお店やレストランが開き始めるのです。町中のお店が閉まっており、びっくりしてしまいました!おじいちゃんたちが教会のそばに集まって、のんびりとおしゃべりをしています。1時間ほどで一周できてしまう小さな町ですが、白い町並みがとても綺麗で、異国感を味わうことができました。

翌日は、早起きをして式の準備をしました。メイクは現地でお願いすることも考えたのですが、僕が挑戦してみたかったということもあり(手先が器用なことに自慢があったので)、行く前に何度も練習して、全て自分たちで行いました。これもまた、いい思い出になりました。

 

   


挙式日の朝、全ての準備をお部屋で整えます

 


新郎自ら新婦のメークアップを行いました

   

式は、予想外の幕開けで始まりました。
今回の式は、モンテフリオでも初の試みということで、新聞の取材が入るということは聞かされていましたが、なんとテレビ局の取材が5局も来てしまったのです。
ホテルの外に出ると素敵な車のお迎えがあったのですが、その向こうをカメラとリポーターがぐるりと取り囲んでいるのです。緊張の生中継を終えてから、車は石畳の道を抜け、教会へ。道すがら、町の人達がみんな笑顔で手を振ってくれました。

 


地元テレビ関係者よりインタビューを受け

 


特別手配のクラシックカーでホテル出発

   

会場に到着すると、町中から何十人もの人が集まって笑顔で出迎えてくれました。町の人に加えてここにもテレビカメラとリポーターがいっぱい!インタビューに答えたり、町の人から次々話しかけられたり、まるで芸能人になった気分でした。

今回の会場は、正確には教会ではなく、古い修道院を改修したセレモニーホールなのですが、とても素敵な場所でした。現地スタッフの平橋さんと簡単な打ち合わせの後、いよいよセレモニーへ。

 

 

2階に上がると、赤い絨毯と祭壇があり、キーボードの素敵な演奏が。
参列席にはたくさんの町の人、美人な市長さんと市役所のスタッフの方々。そして祭壇には俳優のようなイケメンの司祭さん。そしてここでも祭壇をぐるりと取り囲んでカメラとレポーターが!通訳さんを通して誓いの言葉を交わし、指輪を交換した後に誓いのキス。カメラに取り囲まれながらのちょっとぎこちないキスでしたが、参列席からは大歓声が。

 

 


挙式は由緒ある旧サンアントニオ修道院にて

   


誓いの言葉の後、現在の心境を語りました

 
   
 

写真撮影の後、修道院の外に出ると、ものすごい量のライスシャワーに出迎えられました。まさにシャワー!向こうの人は、ふわっと投げるんではなく、ほとんど投げつけるように浴びせるんですね。ロマ族の人達がフラメンコを歌ったり踊ったり、おばちゃんたちに次々話しかけられたり、写真撮影があったりテレビのインタビューがあったり、もう大騒ぎでした。

再び車に乗り込み、集まってくれた人達に手を振ってお別れしたあと、崖の上のお城が見える絶景ポイントに移動して写真撮影。前日は曇りだったのですが、ここではまぶしいほどに太陽に恵まれました。市役所で市長さんから結婚証明書を手渡してもらったあと、修道院に戻ってランチを頂きました。関わってくれたスタッフ全員とおしゃべりを楽しみ、写真を撮り、とても楽しい時間でした。外に出ると町の子供たちが集まっていて、話しかけられたり歌を歌ってくれたり、一緒に写真を撮りました。

 


幸せなライスシャワーを
身体で受け止めて

 
 

 


 


 

 


白い村モンテフリオを一望に見渡す丘で

 
 


関係者一同と共にカヴァでサルーテ

 


 

 

ジェットコースターのような楽しい式を終えてホテルに戻り、二人だけで記念撮影をしました。部屋に戻って、疲れてウトウトしていると、ニュースで僕たちの挙式の映像が流れ始め、びっくりして飛び起きました。しかもどの局でも放送しているのです。嬉しいやら照れくさいやらで、これは予想外の記念になりました。でも、テレビの取材というハプニングがなくても、ほんとうに素敵な式にだったと思います。町の人の温かさ、式の完璧な手配、はるばる来てくれた素敵なミュージシャン、スタッフの思いやり溢れる対応、どれを思い出してもほんとうにいい思い出です。

すっかり思い出深い町になったモンテフリオを後にして、残りの日々はスペイン旅行を満喫しました。式で通訳をしてくれたとし子さんとはグラナダで再会して夕食を楽しみました。
グランクラスの個室寝台列車からは朝日が昇るのを眺めました。

 


イスラム芸術が溢れるアルハンブラ宮殿

 


アルバイシンの丘より
アルハンブラ宮殿をバックに

 


アントニオ・ガウディの世界、グエル公園にて

 


グエル公園よりバルセロナ市内を望む

マヨルカ島では鍾乳洞の地底湖コンサートを楽しみ、バルセロナではガウディの建築を堪能しました。
グラナダではテレビで僕たちを見たレストランのスタッフが僕たちに気づき、ビールをご馳走してくれるという嬉しい出来事もありました。他にも楽しかった思い出はたくさんありますが、この辺で筆を置こうと思います。

 


スペインの美味しい食材が一杯

 


未完建築サグラダ・ファミリアも上りました

 


色彩の洪水!!バルセロナの市場です

 


バルセロナの町をレンタサイクルで巡りました

 


マジョルカ島では陽光が燦々と降り注ぎ

 


地中海の日差しを浴びて、のんびりと

 


マジョルカ島にシュレック現る!!

 

最後になりましたが、今回の素敵な旅行を手配してくださった山田さんとリージェンシーの皆さんに心からのお礼を申し上げます。
そして現地で式を手配してくださった平橋さん、浜さん、通訳のとし子さんにも同じく心より感謝いたします。
そして最後に、僕たちの結婚式を笑顔で祝ってくださったモンテフリオのみなさんと式に関わってくださった全ての人に、ムーチャス・グラシアス!

Takuma&Yumiko
 
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