ミラベル宮殿で挙式をされた誠&郁様よりこのようなメールをいただきました。

早いもので、もう結婚式から1ヶ月以上が経ってしまいました。準備段階からの2ヶ月は怒涛のように過ぎ去っていった感じがします。ようやくレポートが出来たので、送付しますね。

当日の朝、前日から降り続いていた雨は、まだなお降り続いていました。若干、がっかりしながらも、朝食に向かおうとフロントを横切ったら、サロンの前に看板が出ていました。 *** 「結婚式の為、本日貸切」 *** よく見ると、私たちの名前が看板に出ていて。雨を忘れてテンションが上がり、思わず写真を撮ってしまいました。
朝食後、油断していたらあっという間に準備の時間になってしまって。オーストリア人のお姉さんが、ヘアメイクを担当してくださったのですが、「三つ編みにする?」と聞かれ、元気よく返事をしたら、頭の上で三編みが交差するデザインの、非常に凝った美しい髪型にしてくださいました。ピンとスプレーだけで編み込んでいったのですが、あとで髪を解いた時に、ピンが41本も出てきました(笑)

 

準備をしているうちに、山田葉子さんが現れ、一緒に車でミラベル宮殿に向かいました。その時には、「雨の日に結ばれたカップルはいつまでも幸せでいられる」という話をしていただきました。

挙式の前には、しばらく手前の部屋で待機していたのですが、普段部外者は使えない「市長室」と書いてあるエリアのトイレが使えるということで、私の家族と彼が、ぞろぞろとトイレを使いに行っていました。 私自身は、ドレスだし、行ってみるのをためらってしまったのですが。今思うと、結構心残りです(笑)入場の準備をしているとき、ひとつ前に式をしていた花嫁さんとすれ違った際に、「おめでとう」と声をかけたら、「あなたもね」と返してもらったのですが。その瞬間、なんだか急に、「結婚するんだ」という気持ちがこみ上げてきました。

 
 

そして、オルガンが鳴り響く中、大理石の間に入場。挙式担当の方は、やわらかい笑顔の女性の方でした。お互いの意思確認をして、書類にサイン。続いて、私の父と、彼のお母さんがサインをしました。誓いのキスをしてから、指輪交換。席に戻る際には、彼と場所が入れ替わります。これからの心構えのお話では、素敵な言葉をいただきました。

それからは、終日大撮影大会でした(笑)ミラベル宮殿の美しいお庭では、カメラマンさんの「今だ、避けろ!で、戻れ!」の掛け声に合わせて、山田葉子さんに傘を持ってダッシュしてもらいました。あんまりぴったりくっつくのを照れていたら、「どうした!『きみの』女だぞ!」と彼がカメラマンさんにはっぱをかけられたりもしました。その後のフォトツアーには、ビデオのカメラマンさんもついてきてくださいました。しかも、雨に濡れるの覚悟で、馬車の御者席に座る、と言って下さって。なんだかとても、頭が下がる思いです…。

 
 
   
 

旧市街の教会では、郊外学習に来ていた子供たちが、先生のお話そっちのけで、私たちにデジカメを向けていたり。各国の方々が、それぞれの国のしぐさや言葉で祝福してくれたり、笑顔で手を振り替えしてくれたり。当日の外気は10度前後まで下がっていたので、葉子さんがあたたかい上着を貸してくれていたのですが、美しい景色と、観光客の方々の暖かい祝福でとてもテンションが高かったので、必要無いくらいでした。

 

ホテルにたどり着くと、入り口で家族が待機していて、ライスシャワーをしてくれました。その後は、山田葉子さんとお話しながら、ザッハーの素晴らしいコースのお料理を堪能しました。夕飯の後、ホテルのフロントに部屋の鍵をもらいにいくと、アルバムとCD-R、ビデオテープを渡されました。部屋に帰って、さっそく家族とアルバムを見てみると、結婚式の前にカメラマンさんが「今日は外が明るくないから、室内が綺麗に撮れる」とおっしゃっていた通り、素晴らしい出来でした。写真を見ているだけでは、雨だということがわからないくらいです。むしろ、室内は明るく撮れるし、ホテルザッハーの傘は思いのほか画面映えするし…と、いいこと満載な感じもします(笑)雨の中のフォトツアーは大変でしたが、その分、いろんなシーンを鮮明に覚えています。あの写真の切れている先では、お父さんがベールを持ってくれていて…とか、カメラマンさんの後ろには、郊外学習の子供たちが大勢いて…とか、どの写真をひとつ取ってみても、思い出がいっぱいです。

挙式の時、挙式担当の方が、「今までの旅は、自分で覚えている旅でした。これからの旅は、二人で思い出す旅になります。」とおっしゃっていました。『「ねぇあなた、あのザルツブルクでの式を覚えている?」なんて聞いたときに、「ああ、覚えているよ、すごい雨だったね」と、すぐ思い出すことができるじゃないか。』とカメラマンさんがおっしゃっていました。二人の言葉をかみ締めていると、私たちの結婚式は、なるべくして雨になったのかも、とすら思います。私たちの旅の始まりに相応しい、とても素敵な一日でした。

 
 

最後になりましたが、コーディネータの皆様、ありがとうございました。最終打ち合わせのご連絡をいただいた佐川さん。なかなか電話がつながらなくてごめんなさい。直前打ち合わせをご担当いただいた大山さん。その笑顔と、Muenchenにいらした際のお話が、心強かったです。当日、式〜食事会のアテンドをしていただいた山田葉子さん。フォトツアーでは、散々傘を持って走っていただいて、ありがとうございました。アイーダ、すばらしかったです。演目の内容的には、ハネムーンなのにどうよっ。。。て感じもしますが(^^;
次回は、是非葉子さんのいるウィーンに行きたいと思います!!

一年以上前から担当し、一緒に計画を立ててくださったサルバトーレさん。弟のパスポートのスペルが間違っていたときは、もうホントダメかと思いました。オペラのチケット手配や直前での現地ツアー手配など、各方面に奔走いただき、ありがとうございました。今回のハネムーンの成功は、ひとえにサルバトーレさんのおかげだと思っています。
本当に、ありがとうございました。

 
 

誠&郁

 

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