サンティ・ヴィンチェンツォ教会で挙式をされた西條様よりこのようなメールをいただきました。

はじめに
もともとヨーロッパでの挙式を希望しており、旅行会社やブライダル店を何件か回ったが納得出来るものには出会うことはありませんでした。そんな折、ブライダル雑誌を見ていて『ヨーロッパ専門』というフレーズが目に留まり早速、資料請求。気がついたら出向いていました。そこで山田さんと出会ったことがすべての始まりでした。

当初、ハネムーンを兼ねてスイスでの挙式をイメージしていましたがブレッシング挙式とフォーマル挙式の違いを熱く(正確には暑苦しく)語って頂き、山田ワールドに引き込まれ後者を選んでイタリア、サンティ・ヴィンチェンツォ教会での挙式、三大名峰を巡るスイスの旅をする事に決めました。その時の山田さんと私の熱い会話を聞いて妻は「夫と同じ香りがする人だと思った」と振り返る。

山田さんには色々と手ほどきを頂きました。基本的にはメールでの連絡でしたが私の長いメールにもお付き合い頂き感謝しております。特に旅慣れない私の両親においては不安な要素を一つ一つ解消して頂いた上に痒いところに手が届くサービスを提供して頂きました。また、我々の無理なお願いにも素早く検討・調整する前向きさには感心しました。この旅行中も、たびたび現地のアシスタントを通してファックスで近況を伝えたり、調整をして頂いたりと陰ながら支えて頂き、また旅先では自分たちのやりたいことを自ら調整できる個人旅行の楽しさも満喫できたので、その結果大満足の旅となりました。

9月13日 日本→フィレンツェ
私と妻と妻の両親とは成田空港で、パリでは関西空港から出発した私の両親と合流し、夜にフィレンツェに到着しました。空港から車で移動し、フィレンツェの中心街のブランド店が軒を連ねる通りにあるオシャレでかわいいプチホテルで、旅の疲れをゆっくりと取りました。

 

9月14日 フィレンツェ→トスカーナ
ホテルで朝食を取り、フィレンツェのウフィッツィ美術館やドゥオモなどを散策後、手配して頂いた車でトスカーナに向かいます。車窓からの眺めは、自然が豊かでとてもきれいでしたが、唯一心配な点が一つ。日本を出発する前に調べたときは、トスカーナ地方は快晴の予報でしたが、見上げる空は少し曇っており時々雨がぱらついていました。そんな心配をしつつイタリア・トスカーナにあるボルゴ・ラ・バニャーイヤに到着しました。想像以上の雄大さと静かさにびっくり。どこで写真を撮っても絵になるほど素敵でした。広大な敷地にホテルというよりは別荘を思わせる建物がいくつかあり、その建物の一部屋に宿泊するスタイルでした。部屋の内部はありえないぐらいの大きなベッドにウォークスルークローゼット。セレブ感を満喫できる空間でした。

 
     
 

一息ついた後、ホテル内の唯一のレストランでトスカーナ料理を食べました。トスカーナ料理は、Chianti などの有名ワインの数々やオリーブなど世界的に知られる農産物、バランスのとれた郷土料理だと山田さんから聞いていましたが、本当に日本人の口にもあい、非常においしかったです。昼食の後、妻は2時間ほどブッダスパに出かけました。ホテル内にあるブッダスパへは広大な敷地であるために車での移動となります。スパでのボディ&フェイシャルエステは、さすが5つ星ホテルといわれるだけあり、非常に豪華でありゆったりでき、お肌もピカピカ(?)で翌日の挙式に備えられたようです。夕方には心配していた天候も好転し、広大な敷地を散策した後ドレスアップし、前夜祭。トスカーナ料理を味わいながら楽しく過しました。

 
     
 

9月15日 トスカーナ、シエナ(挙式&フォトツアー)

挙式当日、朝食を済ませ、現地アシスタントの米山さんに付き添って頂き、婚姻届を出しにサンカッシャーノへ行きました。ホテルに戻り午後からヘアセット・メイクの準備に入ります。日本でリハーサルをし、カルテを用意して行きましたが、出来上がりは…うーん、やはり、日本のものと違いやわらかい感じではなく、少し小悪魔風で、いつもと違う雰囲気に評判は様々となりました。でもここは日本ではなくイタリア。妻はいつもと違う自分を楽しんでいる様子でした。また、米山さんに通訳して頂いたお陰で、納得いくまでヘアセット・メイクをして頂くことができました。それが終了すると、米山さんに挙式での本番の流れを5分ほど説明頂いたところで一気に緊張感が高まります。
部屋を出て空を見上げるとまさかの雨…さっきまで晴れていたのに、大事な日なのにとショックを隠しきれませんでした。しかし、イタリアでは“Sposa bagnata, sposa fortunate”「雨に濡れた花嫁は幸せになる」という諺があるそうで、最初は慰めのようにしか聞こえませんでしたが、せっかく準備してきたのだから楽しもうと気持ちを切り替えました。
さぁ、挙式本番。ホテルの中にあるサンティ・ヴィンチェンツォ教会で行いました。家族に見守られながらイタリア語で行われる式は、温かで心地よい緊張感と特別感を味わいました。教会も「ホンモノ」という風格があり二人の挙式を一層盛り上げてくれました。短時間の打ち合わせでしたが滞りなく式は進行し鐘を鳴らして終了。神父様との記念撮影の後、両家家族みんなでシエナの町へフォトツアーに出かけました。

 
 
 
   
 

シエナは、装飾性と気品と落ち着きが調和した古都で街全体が世界遺産というのもうなずけるほど美しく、フォトツアーでは街のシンボルである、ドゥオモ(大聖堂)と、雰囲気、デザインともにシエナの顔である、カンポ広場で写真をとりました。ここでとった写真はどれも荘厳な雰囲気が出ており、とても気に入っています。フォトツアーでは、広場が広かったため周りのたくさんの観光客に写真を撮られたり、手を振ってもらったりと多くの方に祝ってもらった気分で印象深かったです。また、移動の際は家族だけでなく、カメラマンの方にもドレスの裾を持ってもらったり傘を差してもらったり特別にシャッターシーンを増やしてもらったりと、みなさんに協力してもらえたことにたいへん感動しその感謝の気持ちをずっと忘れないと心に刻みました。

 
 
     
 

ウェディングディナーでは挙式、フォトツアーの話に花が咲き、トスカーナのおいしい料理を頂きました。ドレスや挙式のことで頭がいっぱいでウェディングケーキのことをすっかり忘れていたのでケーキが出てきた時には感動しました。また、家族にあてたサンキューカード、ウェディング新聞、両親の似顔絵を描いたメッセージボードや私たちの似顔絵の入ったウェディングクッキーをプレゼントしてその場の雰囲気がさらに盛り上がり、アットホームな素敵なウェディングディナーとなりました。

 
     
 

思い出の詰まったホテル、石畳の細い道がなんとも言えない風情のある素敵なシエナの町に再び訪れようと思います。

 

9月16日 トスカーナ→フィレンツェ→ミラノ→ツェルマット
ハネムーンスタート。車でフィレンツェまで送って頂き、ユーロスターでミラノへ移動。その後、国際列車でスイスのツェルマットまで向かいます。妻の弟は、早めに帰国ということでこの日もフィレンツェで観光のため滞在。翌日に東京に帰りました。一人での滞在ということで心配もありましたが、現地スタッフの堀内さんに行く先々でお世話になったようで大変感謝しておりました。また私の両親もイタリアのストレーザに旅行と、別々の旅行を楽しみました。

 
     
 

私たち一行はユーロスターの遅れにより2 時間ミラノで滞在することになってしまいました。この日中にスイスに入れるかと不安がよぎりましたが、現地の方を英語で説得するという妻の父の助けがあり無事夜10 時頃にツェルマットに到着しました。こんな想定外なハプニングも個人旅行の醍醐味ですね。

 
     
 

9月17日 ツェルマット
感動するくらいの快晴の中、私たちは妻の両親と共にマッターホルンを臨むトレッキングに出かけました。ハネムーンにはスイスを選んで正解と確信しました。目の前にそびえたつマッターホルンは、見る時間によって違う姿を見せてくれ、またツェルマットの村から雲一つないマッターホルンを一日中見られたのは本当にラッキーでした。トレッキングのガイドさんと共にエーデルワイスや、氷河も見ることができ、まさにスイスの自然の雄大美を堪能しました。夕食は、ストレーザに行っていた私の両親と再会しスイス料理を楽しみました。

     
 

9月18日 ツェルマット→グリンデルワルト
ツェルマットからグリンデルワルトに電車で移動し昼食後に、フィルストにロープウェイで向かい散策。夕食は、ガイドさんに教えてもらったグリンデルワルトでも指折りの美味なオイルフォンデュを楽しみました。

 

9月19日 グリンデルワルト
この日はグリンデルワルトを拠点に終日ハイキングを楽しみました。登山鉄道でヨーロッパで最も標高が高い場所(3454m)にある駅「ユングフラウヨッホ駅」まで山の中をくり貫いたトンネルを途中停車も含んで50分間進んでいくことになります。列車で徐々に高い所へと標高を上げて行く訳ですが、だんだんボーッとしてきます。こんな状態のまま、氷の宮殿で氷の芸術を楽しみ、世界で一番高い郵便ポストから自分あてに手紙を出してみました。Top of Europe では屋外に出てみると、新雪が積もっていました。9月の時点で見られる白銀の世界を前に冬のスイスもいいなぁと思いました。なお、なんと自宅に帰ったらもうすでに、ヨーロッパ一高い場所から送ったはずの手紙が既に届いていて、旅の余韻を楽しむ隙もなかったという後日談もあり、笑えるエピソードが帰国後に加わりました。

 
   
 

9月20日 グリンデルワルト→ジュネーブ、ニヨン
グリンデルワルトから宿泊予定のジュネーブに電車で移動し、荷物を一旦置いてニヨンに行きました。この街は人が少なく静かな町でしたが決して見どころが無いわけではありません。静かで美しい旧市街の町並みやニヨン城と呼ばれる美しい城があり、城や遊歩道からのレマン湖の眺めがとても素敵でした。レマン湖は琵琶湖くらいの大きさで、スイスとフランスの国境に位置します。小さな町も、中世の雰囲気がありレマン湖に溶け込んでいてスイスのまた違った魅力を感じました。その後、レマン湖を船で遊覧しながらジュネーブへ戻りました。この日は、眩しいほどの快晴だったので、とても気持ちよかったです。

夜はジュネーブ郊外に足を伸ばし、言葉の壁があることも何とかなるだろうと旅の楽しさで前向きに考え、地元のチーズフォンデュを食べに行きました。しかし、クレジットカードが使えないお店と知らずに入り、スイスフランをあまり持ち合わせていない状況で妻が持っていたユーロが使えることにホッとしたというプチハプニングがありました。そのお店のチーズフォンデュがリーズナブルな値段でとてもおいしく、突然お誕生日会が始まったりする温かい地元密着型のお店で大変印象深かったです。ここのフォンデュは、今までのフォンデュの味をまさに覆されました。是非また行きたいお店の一つです。

 
   
 

9月21日 ジュネーブ、シャモニー
ジュネーブからヨーロッパ最高峰のシャモニー・モンブランを見るツアーに参加しました。シャモニーは、スイスとイタリアの国境に近いフランスの街。ヨーロッパアルプス最高峰、フランスとイタリアの国境にそびえるモンブラン(イタリア語ではモンテビアンコ、日本語にすれば白山)の登山口としても有名で 、世界各国から人々が集まってきます。乗り継いだロープウェイがさらに高度を上げ、3000mを超えたあたりでしょうか。ゴンドラの中で大きな歓声が上がりました。雲を突き抜けて上に出たのです。白銀の尾根伝いにモンブランを目指す人々が、ゴマツブのような黒い点に見えます。標高が高くとても寒かったにもかかわらず、すっきりした青空の中に輝くモンブランをいつまでも眺めていたい気持ちでいっぱいでした。

 
 

ジュネーブに戻ってきて、レマン湖を目指して、街中を歩いていると突然目の前に大噴水。140メートルもの高さに吹き上がるこの大噴水は、ジュネーブのシンボルで、前日に強風のために見られなかった噴水を見られた時は、この旅の最後の夜に、この結婚式、旅のために半年強こだわって頑張ってきてよかったと再び感動しました。今回の旅でいいロケーションのホテルに宿泊することができたのも山田さんのおかげだと思っています。天気にも恵まれ日本ではお目にかかれないような山の風景を目の当たりにし、ビデオ・写真を撮りまくったので後で整理するのが大変でした。

最後に
道中ハプニングも多数ありましたがそれも今となっては素晴らしい思い出となっています。何より幸せな結婚式が日本から10,000km離れたイタリアの地で実現できたことに感謝しています。これも山田さんが我々のためにご尽力頂いた賜物と思っております。又、ヨーロッパを旅する際にはリージェンシー・グループのサルバトーレ山田さんにお願いしようと思います。

Grazie Salvatore!

西條 人司&未希

 
 

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