ヴェルリー城で挙式をされた長谷川様よりこのようなメールをいただきました。

2008年8月25日、私たちはフランス郊外の古城・ヴェルリー城にて挙式を挙げました。海外での挙式をあげたいと思ったのが1月末。2月には藤本さんからいろいろご提案を頂き、ヴェルリー城に決めたのはそう遅くはありませんでした。それから8月までの短い間に、予算・航空券・宿泊先のホテル・観光のことと、30通、いや40通近くメールのやり取りをしたのではないでしょうか。きっとご苦労も沢山あったと思いますが、いつも笑顔で丁寧に対応してくださいました。

ヴェルリー城はパリから途中高速道路を使って2時間半くらいのところにあります。(運転手のおじさんはお城の近くに住んでいる方で、まったく英語を話すことは出来ませんでしたが、それでもフランス語の指差し単語帳を片手に会話をするといろいろと教えてくれます。)こんなところにお城なんてあるのかな?と思っていると突然目の前に静かな湖と湖面に映る美しいお城が現れます。少し疲れてきた頃でもあり、そのときの感動は忘れがたいものです。

 
 

到着すると日本人スタッフの渡辺さんが待っていてくださり、お城の内部をいろいろと案内して下さいました。チャペルは決して豪華でもなく大きくもありませんが、歴史を感じる床の石畳と壁と天井のフレスコ画、現伯爵とその子供たちがおばあちゃまへ贈ったというお手製のステンドグラスが迎えてくれます。お部屋はどれひとつとして同じものはなく、それぞれテーマに沿った内装になっています。どれも可愛らしいですよ。毎年違うお部屋に泊まりに来るオランダ人夫婦もいらっしゃるとか。(バカンスシーズンではフランスの次にオランダからの宿泊客も多いそうです。)新郎新婦が泊まるお部屋は湖とお庭の両方を見ることが出来ます。夜はお城に隣接するレストランでキャンドルディナー。どのお料理も非常に美味しいのですが、量がすごい!出来ればパリの昼食を我慢して、おなかをぺこぺこにしておくことをお勧めします!

   
 

ヴェルリー城滞在2日目。挙式当日の早朝は雨が降っていたのですが、太陽が昇ると湖と奥の森には霧がうっすらと掛かり、お庭の先にある広大な芝生には白と茶の2頭の馬が、朝靄の中、仲良く草を食べていました。本当に映画に出てくるような光景に思わずうっとりしてしまいます。

 

ルームサービスでの朝食後は、早速ヘアメイクの開始。ヘアセットは地元マダムから相当人気のあるスキンヘッドのおじさんが担当してくれました。その顔立ちからは想像できないくらい繊細で腕前は確かです!メイクアップは別の女性が担当してくれました。お国柄ファンデーションを使わないので、日本人のメイクを渡辺さんからいろいろと教わり研究しているようです。使うものも日本のものとは異なりますので、自分で頑張ってメイクしても良かったのかな?とも思いましたが、まぁ写真じゃ分からないだろうから良しとしました!ヘッドドレスは日本からいわゆる造花を持っていきました。(お花屋さんに作ってもらったものです)フランスでは造花の技術はあまり発達していないため、日本の技術の高さにヘアメイクのお二人は驚かれていました。

 
   
 

無事挙式が終わるとカメラマンさんによるフォトツアーが始まります。挙式の申し込みをする際、基本パッケージに含まれる写真の枚数が少ないかな?とちょっと不安でしたが、そんなことはまったく無く、予定枚数を超えてバシバシと撮ってくれます。何より一緒にいる家族みんなが各々のデジカメで撮りますので、まったく問題はありません。でも出来はやっぱりカメラマンさんが一番ですけどね!是非ともいろいろなポーズで撮ってもらって下さい。私たちは恥ずかしがって一辺倒なポーズしか取らなかったのですが、後で見返すともっといろいろチャレンジしてみればよかったと少し後悔。

 
   
 

シャンパンセレモニーでは伯爵とプレゼント交換を行いました。品物をと思ったのですが、沢山の方からいろいろなものを頂くだろうと思い、桐箱に入ったカステラを持っていきました。カステラのルーツを伝えると、「後で妻と一緒に食べますね」と仰っていました。翌日渡辺さんから言付けで「美味しかったです。」と言って貰い、嬉しかったです。

 
 

ヴェルリー城滞在3日目。家族みんなで朝食を取るとみんな口々に「もう一泊したいね」と、パリに戻らなければならないことを惜しく思ってしまうくらい。あっという間に過ぎてしまった2日間でしたが、日本では決して味わうことの出来ない貴重な時間を過ごしたと思います。日本に帰った今でも”あれは夢だったのではないか”と度々思い出しては、”また行きたいなぁ”と思いを巡らせています。

 

ヴェルリー城でのお楽しみポイントとをまとめてみます。

1.

日が沈んだ夜10時以降に外に出てみてください。天の川はもちろん、流れ星がよく見られます。

2.

朝食やディナーで登場する灰色掛かった外はバリバリ、中はもっちりの特製パン

3.

実がゴロゴロと入っているのに渋みを感じないオレンジ・マーマレード(美味しすぎてお土産にも購入しました!)

4.

ご家族で行かれる方はビデオカメラを持っていかれると良いでしょう。(挙式中の撮影はできませんが、準備している様子など日本に帰ってから見ると一層思い出深くなります)

 

今回パリ以外にもイタリア・ヴェネチアにも足を運びました。藤本さんお薦めのレストランに訪れたところ、『プラダを着た悪魔』のアン・ハサウェイと会うことが出来ました!(ヴェネチア国際映画祭と時期が重なったため。)新作映画の監督始め映画出演者一同とテーブルを隣にしてディナーを取るという非常に恵まれた体験もしました。一緒に写真を撮ってもらえばよかった〜・・。

 

最後に挙式・ハネムーンはもちろんのこと、私たち家族の宿泊から観光までを手配して下さった藤本さん、ヴェルリー城でいろいろとお世話をして下さった渡辺さんをはじめ、関係各所の皆様のサポートのお陰で実現できた、一生忘れることの出来ない大変心温まる挙式となりました。心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

長谷川 崇&ヒトミ

 

本ホームページの内容、及び画像を無断で使用することを禁じます。©リージェンシー・グループ株式会社