シェーンブルン宮殿で挙式をされた宇土様よりこのようなお手紙をいただきました。

2007年9月8日に私たちはウィーンのシェーンブルン宮殿で結婚式を挙げました。とても素晴らしい式になり、リージェンシー・グループの藤本さんにはとても感謝しています。ここではこれからウィーンで式を挙げる人の参考になればと思い、私たちの挙式と旅行を紹介させて頂きます。

最初にリージェンシー・グループを知ったのはこのホームページでした。海外での挙式を漠然と考えていた時に、シェーンブルン宮殿で挙式を挙げたカップルのウェディングレポートを読みました。そのおかげでシェーンブルン宮殿の挙式をする事に踏み切れたような気がしています。
 
  9月8日、挙式当日!旅行の間ズーッと気にしていたお天気も同行していただきました、現地スタッフの山田さんをはじめ、スタッフ皆さん、参列者、そして私たちの願いがなんとか天に届いたようで前日までの雨はあがり、曇り時々雨という空模様でした。この一週間は雨ばかりでしたので日の光が射しているのを見た時は本当に嬉しかったです。(僕も日本で祈っていましたよ!:藤本談)

部屋に迎えにきてくださった山田さんから、白いバラのブートニアとブーケを受け取り、私たちはロビーに降りていきました。グランドホテルのロビーは歴史を感じさせるとても雰囲気のいい空間でした。ホテルの車寄せにはブーケとお揃いの白いバラがボンネットにデコレーションされたベンツが私たちを待っていてくれました。車に乗り込み、いざあこがれのシェーンブルン宮殿へ!
 
山田さんの観光地の説明を聞きながら向かっている車外では、道端から手を振ってくれる人やかけ声をかけてくれる人がいました。私たちも今日ばかりは主役ですから調子に乗って振り返しました。気分も十二分に盛り上がった頃に宮殿に到着しました。意外だったのは私たちも、参列者も、一般の観光客と同じゲートから入った事!さらに驚いたのはゲートの脇には結婚式の告知が貼られていて、自分たちの名前がそこに記されていました。そこからは観光客に写真を撮られ、声をかけられながらの道のりでした。山田さんの説明を聞きながら、あのマリーアントワネットが遊んでいた未公開の部屋を通り抜け、挙式の間の前室で一休み。ちなみに、挙式の間はあのシシーの私室で、金色の縁取りと白い壁がとても綺麗な間でした。家族や友人と写真を撮った後にいざ!本番へ。
 
私たちの入場を待たずに結婚行進曲が流れ始め、山田さんが大きな声のドイツ語で何やら指示?ちょっとしたハプニングもありました。おかげさまで2人の緊張もほぐれ、今度こそ曲にあわせて白金の間へ入場。ヨーロッパでは花嫁が父親とバージンロードを歩く習慣が無いという事、夫の希望もあり2人仲良く入場しましたが、この人と一生共に歩んでいくのだなあ〜なんて考えている余裕はこの時にはありませんでした。ウェディングドレスやマリアベールでの歩行は思った以上に困難・・・、前方にはビデオカメラや写真のカメラマン! 山田さんから“ドレスは歩きにくいですが、ビデオ撮影を行っていますから前を向いて歩いてくださいね”とアドバイスをもらい、また夫には『下ばかり見ないで』と優しく囁かれ、何とかお役人の前にたどり着きました。

元来涙もろい私はセレモニーが進行するにつれ、涙がポロポロと・・・・。
お役人さんのドイツ語での口上が部屋に響き、続いて山田さんの訳された言葉が響きました。教会でなくても、このセレモニーは厳粛で厳かなものになりました。新郎新婦、両家の父、そして山田さんが書類にサインを行い、私たちの婚姻はこの瞬間、オーストリア共和国に認められました。セレモニー終了後、心配していた雨もなく、バルコニーやお庭でグロリエッテをバックに写真撮影。世界中から来ている観光客に祝福されながら!? 宮殿を後にし、親族、友人夫妻は観光へ。私たちは市内のフォトツアーへ
 
 
   
 
    私たちがウィーン滞在時にローマ教皇もいらっしゃっていたために、町には警官や報道関係者が多くいました。ドライバーさんもカメラマンも気さくな方で『今日は、教皇は郊外でミサだから警官もみんなそっちに行っているよ。』と大胆にもシュテファン大聖堂のすぐそばまで車を走らせてくれたり(ドレスでの歩行は困難ですから、多分優しい気遣いからでしょう)、美術史美術館ではドライバーさんと職員の粋な計らいで、クリムトの絵が見守る大理石の階段で撮影(ドライバーさんは通行人に写真のフレームに入らないように声をかけてくれたりしてくれました)。シュテファン大聖堂ではローマ教皇の教皇旗が掲げられた前で撮影など、幸運に恵まれました。
 
   
 
   
 
フォトツアー終了後、ホテルに戻り一旦外出して部屋に帰ってみると、グランドホテルスタッフからのカードを添えた冷えたシャンパンとアルバムが置いてありました。アルバムは先ほど帰ってきたばかりのフォトツアーでの写真が並んでいました。すぐにアルバムが見られたのは嬉しかったです。

夕食はグランドホテルの最上階のレストラン、ル・シエル (Le Ciel)でご列席の方々とささやかなウェディングディナーを行いました。もちろんコーディネートは藤本さんにお願いをしていました。夕食時も新郎新婦はウェディングスタイル!新婦はベールの代わりに可愛らしいティアラをつけて(これはウェディングプレッジの田中さんのアドバイス)。ちょっとしたお色直しの気分を味わえました。ディナーは私たちのための日付が入った特別なウェディングディナーメニューが用意されていて感激しました。最初から感激の連続で、もちろん料理は目で楽しんだ後は舌で十分に楽しみました。白いザッハトルテ風のウェディングケーキでケーキカットも行いました。
 
ケーキの上に載っていた飾り付けのマジパンでできた新郎新婦の人形は記念に持ち帰り、今も冷凍庫に入っています。食後、感謝の手紙とザルツブルクで購入しましたモーツァルトクリューゲルを参列してくれた両親、兄弟、また友人達に手渡し、私たちの記念に残る素敵なウェディングディナーは終わりました。
 
   
 
   
 
     
 
  私たちの結婚式がこんなにも素晴らしく無事に執り行う事が出来ましたのも藤本さんはじめ、現地の山田さんやその他多くのスタッフの方々のお陰だと思っています。また田中さんにはドレスの沢山の試着にお付き合いいただき、優しいアドバイスをありがとうございました。皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

P.S. 挙式が旅行日程の後半であったこともあり、ブーケは旅行最終日まで驚くほど綺麗でした。成田まで持ち帰り、検疫を受け(藤本さん安心してくださいね。法は破っていませんよ!)国内に持ち込めました。ブーケは押し花にしてもらい、額に入って私たちの手元に戻ってきました。ブーケの押し花は、シェーンブルン宮殿での私たち2人の一番のお気に入りの写真と一緒に額に納まっています。

宇土 潤平&愛子

 

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