サン・ピエトロ教会で挙式をされた中澤様よりこのようなメールをいただきました。

ご無沙汰しております。5/12にポルトベ−ネレの「サンピエトロ教会」にて挙式をあげました中澤と申します。その節は大変お世話になりましてどうもありがとうございました。ご報告が大変遅くなりましたことを深くお詫び申し上げます。少しばかりではございますが、その時の感動を文章にしてみたいと思います。

はじめてのヨ-ロッパで挙式&新婚旅行と、ずいぶん壮大な計画を立てたもんだな〜と自分でも関心してしまいます。連休明けで猛烈にバタバタしている仕事を10日間以上も休み、まわりのみんなに迷惑をかけながら行くイタリア旅行…正直、言いだしっぺの私が、こんなに大変な思いをしながらなんで行かなきゃならないの!?もうやめちゃおっかな!?くらい思っていた5/10。そんな考えがふっとぶ程の楽しくて素敵な感動旅行の幕開けでした!!
 
アリタリア航空で13時間と気の遠くなるような空の旅を楽しんだ後、ミラノ空港に到着。両親が乗っていたJALが1時間ほど遅れるというハプニングもありましたが、無事ホテルに到着。翌日午前中のミラノ市内観光後、午後、ミラノ駅から列車に揺られ、ポルトベ−ネレに向かいました。車窓がミラノ近辺の都会な町並みから、だんだんと田舎の風景へと移り変わっていき、とうとう海が見えたときには、家族みんなで歓喜の声をあげてしまった程です。
 
・・・そもそもまず、ポルトベ−ネレで挙式をあげようと思った理由は、いくつかイタリア内での挙式場所を見せていただいたのですが、断崖絶壁にそびえ立つ教会に見惚れてしまって・・・しかも絵画のような町並みとその町を取り囲む広い海・・・すべて私が頭に描いていたヨーロッパの町並みでした。その場所にもうすぐ着くんだ!と思ったら、寝不足や、出発までの忙しさなんて飛んでいってしまいました。一番近い鉄道駅のラスペツィアからポルトベ−ネレまでのタクシ−内でも、だんだん気持ちが高まってゆき現地に到着した時はうれしくて仕方ありませんでした。
グランドホテルポルトベ−ネレは、一見こじんまりして見えるのですが、私たちが2泊したハネム−ンスイ−トという部屋はとても広くて居心地のいい場所でした。なんといっても、メインル−ムから続く広いバルコニ−、ここから港や可愛い町並みが一望出来て、時間を忘れてほんとにのんびりと過ごす事が出来ました。
     
さぁ、結婚式当日!!朝から緊張でガチガチになっていた私とはうらはら、日ごろの行いがよいからか(!?)、お天気は味方してくれたようで、青空に恵まれました!朝、フィレンツェから来てくださった現地コーディネ−ターの堀内さんと少々打ち合わせをして、衣装も着替え、ヘアメイクも完了し、ホテルを出て教会へいざ出発!! ホントに気持ちのよい天気!しかも観光に来ていたたくさんのイタリア人の方々に、「アグゥリ!!(おめでとう!!)」とすれ違う度に声をかけられ、最初は引きつった顔で「グ、グラッツェ・・(ありがとう!!)」とかえしていましたが、その温かさに緊張もほぐれ、次第に今この瞬間は私が主役なのね・・・全世界中の人たちが私たちを祝福してくれてるのね・・・とまで思ってしまったほどでした。正直、私たち本人と両親だけでちょっと寂しいかな??とも思っていましたが、全くそんなことありませんでした。
石畳の道をゆっくり歩く事10分、いよいよサンピエトロ教会の前まで来ました。心の準備をする前にもかかわらずオルガンが流れはじめ、気がつくと式が始まっていました。ふと我に返りいろいろ今まで長い道のりを思い起こして、なんだかこみ上げてくるものもありましたが、神父様のやさしく包み込んでくれるような声で式が進み、次第にすべてが報われたような気がしました。この瞬間、私のわがままな結婚式を認めてくれたすべての人々に心からありがとうと言えたような気がします。
     
一通りの式が終わり、写真撮影のために教会の奥にあるちょっとしたベランダに出ました。そこは、言うなれば断崖絶壁の小窓!!下を覗けば一面の海!!写真撮影をしていたら、下の海を一台の観光船が通り、どうやら私たちが結婚式をあげたとわかったみたい!!(そりゃそうですよね、教会の小窓に白いドレスを着た女と黒いスーツを着た男がいるんですもの!!)その観光船の中から手を振られ、祝福してもらいました!!(声は聞こえませんでしたが、勝手にお祝いしてもらったことにしました♪)
教会を後にし、来た道と違う地元の人々が使うであろう小道を歩いていると、なんと!あの教会の小窓から手を振ってくださった船の観光客の方々とすれ違ったのです!私たちは最初気づかなかったのですが、その方々に「船から見てたのよ〜!!」「おめでとう!!」とまたまた祝福をしていただきました。こんなに世界中の人に(おおげさですが)祝福していただいて本当におなかいっぱいでした!
その後予約をしていただいたお店で、家族とささやかなウェディングパーティを開きました。ここがまた美味で!お店の店長さんは英語が分からないようで(それだけ地元密着の美味しいお店でした!!)、堀内さんに助けてもらってすべて注文していただき、ここちよい風が吹く中、オープンテラスで美味しい料理をじゅうぶん堪能することが出来ました。このときの食事は本当に幸せで忘れることが出来ません。
 
午後は家族で遊覧船に揺られ、チンクエテッレの観光をしました。まだまだ結婚式の余韻に浸りながら、長妻さんのお勧め「愛の小路」を歩いて幸せをかみしめました。

翌日から家族と別れ二人の旅行が始まりました。カプリ島→ローマ→フィレンツェ→ベニスと、イタリアの新古をすべて堪能できて大満足でした。個人旅行ならではのタクシー料金のトラブルや鉄道路線の変更等ドキドキする場面もありましたが、それ以上に現地での出会いや、お勧めのレストランへ行けた事、どれもこれも語りつくせない程の素晴らしい旅行となりました。

いろいろと親身になって相談にのってくださった長妻さん、私たちのわがままをいろいろ聞いて下さってどうもありがとうございました。一生忘れられない式を挙げることが出来ました。
これを糧にこれからまた仕事がんばりたいと思います(^^)

中澤 啓&利喜恵

 

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