ミラベル宮殿で挙式をされた折上様よりこのようなメールをいただきました。

ご無沙汰しております。結婚式、旅行では大変お世話になりました。
思い起こせば、私達がリージェンシー・グループ藤本さんに初めてご連絡をしたのは2005年8月。この時はただ漠然と、“ヨーロッパで挙式がしたい!!いろんな国を旅したい!”と考えており、藤本さんには初めからワガママを言っておりました。住まいが遠方ということもあって、旅行の打合せは専らメールでのやりとりでした。初めは、直接お会いすることもなく旅行の打ち合わせを進めるのには抵抗もありましたが、藤本さんに懇切丁寧に接していただいたおかげで自然と不安もなくなりました。

さて、肝心の旅行ですが・・・実は、私たちは二人とも海外旅行は日本語が通じる近場しか行ったことがなく、添乗員さんのいない個人旅行はとても不安で、往きの飛行機の中ではかなり緊張していました。片言の英語と身振り・手振りで、なんとかパリのシャルル・ド・ゴール空港でウィーン行きの飛行機に乗り継ぐことができました。ウィーン空港ではアシスタントの方に迎えていただき、夜景を満喫しながらグラーベンホテルに無事到着しました。その日は時差ボケしていたので、外出せずにすぐに眠りにつきました。

翌日は早起きをして、ホテルで朝食をとりました。現地に着いて初めての食事です。実は旅に出る前は現地の味に不安を感じていましたが、なんの問題なくおいしく頂きました。特にハムがおいしくて何枚も食べていました(笑)そして、いざ準備をして街へ繰り出すと外は快晴!昨夜の景色とは違って爽やかな都会の朝を満喫しました。初めて生で見るヨーロッパの建物にビデオを回し続け、『すごい、すごい!!』と連呼してしまいました。
その後、電車に乗ってシェーンブルン宮殿へと向かいました。駅では日本と同じように自動販売機で購入しましたが、『無人』の改札を抜け乗車。電車を降りても切符のチェックもなかったのはびっくりしましたが、逆に海外初心者の私たちにとても優しいシステムでした。観光を終え、前もってガイドブックで調べておいたカフェ「デーメル」でこの旅、初の外食をしました。注文のシステムもよく分からずにうろたえていましたが、気の利いた店員さんに助けられ、本場のウィンナーコーヒーとおいしいケーキをいただくことができました。スウィーツもかなり美味しかったです。

次の日は結婚式を挙げるザルツブルグへ移動しました。この日も快晴でした。アシスタントの方に列車の中まで送っていただき、至れり尽くせりでした。列車から見る風景はまさしく『世界の車窓から』。二人とも乗り物に乗ると寝るのが定番なのですが、このときばかりは寝るのも忘れて、景色に見入っていました。列車の旅が出来るのは個人旅行ならではですね。こんな旅ができるとは思ってもいなかったので、とても感動しました。
ザルツブルグに到着すると、初夏のような暑さ。日本の1ヶ月くらい前の気候だと聞いていたので、ドレスの上から羽織るためのショールをウィーンで調達していたのですが、必要ないくらい良い気候でした。ホテルに到着するとポーターさんがお出迎えしてくれました。楽しみにしていたこの旅、唯一の5☆ホテル、『ザッハー』です。部屋の設備も今まで泊まったこともないすばらしいホテルでした。翌日が挙式ということもあり、この日は街を少し歩くくらいにして、ウィーンで食べ損ねたウィンナーシュニッツェルを食べることにしました。油っこくなくカラッとしていて、本当においしかったです。

いよいよ挙式当日。この日も快晴でとても暖かかったです。ヘアメイクも全て自分ですることにしていたので準備はとても大変でしたが、その準備の最中、藤本さんからの電報がホテルへ届き、そのお心遣いにとても感動いたしました。両親も友人もいない、二人だけの結婚式で少し寂しいと思っていたのですが、日本では祝福してくれている方々がいることに気付き、心が温かくなりました。準備がほぼ整ったころ、山田さんが部屋までお迎えに来てくださいました。パンフレットで拝見したとおりの、とても明るい気さくな方で、緊張している私たちにいろいろとお話をして緊張を解いてくださいました。

ブーケを持ち、いよいよ出発。ホテルのロビーではフロントの方や宿泊客の方に祝福の言葉をかけていただきました。正直、少し恥ずかしかったのですが、これから結婚式を挙げるんだという実感が沸いてきました。専用車に乗ってミラベル宮殿へ向かう途中、道行く人々からの祝福がありました。ザルツブルグの人々は本当に暖かく、私達も素直に祝福を受け止めることができました。宮殿に到着し、慣れない衣装に身を包んでいたため、ぎこちない足取りで宮殿の階段を一段、一段、ゆっくりと上がっていきました。「いよいよ、ここで結婚するんだ」とドキドキ、ソワソワしながら廊下で待っていました。彼は少しでも思い出に残そうと、持参したデジカメのシャッターをしきりに切っていました。

挙式直前の写真撮影でカメラマンのGruberさんは、緊張して固まった私たちのために、にこやかに話しかけてくださいました。あっという間に撮影は終了、緊張と感動のあまり胸が高鳴りました。オルガン演奏が始まり、いよいよ入場。結婚に至るまでの道のりが長かったのと、夢にまで見た場所ということで、感動のあまり目が潤んでしまいました。式を執り行ってくださったお役人の方からのお話しの中で、『白いキャンパスに二人だけの絵を描いていってください』というフレーズは強く心に残りました。実は私たちは付き合って10年目での結婚。途中、二人の未来が見えなくなったこともありましたが、これから私たちは二人で自由に絵を描いていくことが出来るんだと改めて実感しました。式は滞りなく終了し、二人とも緊張から解き放たれました。
挙式後は宮殿内やお庭で撮影しました。ロケーション・お天気が本当に良くて、二人とも自然と笑顔になりました。お庭での撮影のとき、サイクリングで通りがかった女性に話しかけられました。言葉はほとんど理解できませんでしたが、「シンデレラのようだわ!」と終始笑顔で私たちを祝福していただいているのは分かりました。

撮影が終わった後は馬車に乗って市内を一巡しました。私たちに気づいた街の人々が次々と馬車に近づいてきて、手を振って「おめでとう!」と声をかけてくださいました。観光で訪れていた方は、突然の結婚パレード(?)に驚いていましたが、私たちをカメラにおさめられていました。すれ違う車からはクラクションを鳴らしてお祝いしていただきました。見ず知らずの私たちに街中の人が声をかけてくれて、自分たちが有名人になったような気分を味わいました。もはや「二人だけの結婚式」ではなくなっていました。

ホテルに戻ると、楽しみにしていたウェディングランチが待っていました。私たち二人のために考えていただいたオリジナルコースで、お料理が出てくる度に“おいしそう〜!!”と叫んで、写真を撮っていました。どのメニューも本当においしかったです。出来ることならもう一度、あのウェディングランチを食べてみたいです。


そして何より山田さんとのお話が楽しかったです。観光やショッピングの穴場、おいしいカフェを教えていただいたり、山田さんのプライベート話もたくさん聞かせていただき、時間を忘れるくらい楽しいひと時が過ごせました。かれこれ2時間くらい山田さんとお話ししていたでしょうか・・・。ランチの後、早速、教えていただいたドップラーチョコを買いに出かけました。二人分だけ買って旅の途中で食べましたが、とても美味しかったです。もっと買っておけばよかったと後悔したくらいです。山田さんのオススメだけありました。本当にお世話になりました。

結婚式の翌日から、ザルツブルグは雨が降り始めました。結婚式がいいお天気で本当に良かったと思いました。その後はミュンヘン、パリ、モンサンミッシェルを旅しましたがいずれの場所でも雨が降っていて、少し寒かったです。でも霧雨のおかげでマリエン橋からのノイシュバンシュタイン城の眺めは、霧がかかってとても幻想的でした。モンサンミッシェルは遠くからみると、とても幻想的でした。島内は日本で言う小京都のようで、お店が軒並み連なって観光客で賑わっていました。名物のオムレツは食べ損ねましたが、レストランでリンゴづくしのお料理をいただきました。シードル(リンゴのお酒)はリンゴのいい香りがして、とても飲みやすかったです。ベルサイユ宮殿へも行きました。想像以上に広く、あろうことか宮殿内で二人ははぐれてしまいました。観光客がとても多かったため、お互い見つけるのに1時間半もかかり、ベルサイユ宮殿は少し苦い思い出が残りました。パリ市内の観光は日、祝日だったため、楽しみにしていたショッピングはウィンドウショッピングとなりましたが、おしゃれな街並みを歩くだけでも楽しかったです。パリでは藤本さんお薦めレストランに行きました。フランス語メニュー表が解読できず、適当に指差しで注文しましたが、どのお料理もとても美味しかったです。
 

今回の旅のホテルは全て足回りがよくて観光するのには本当に便利で、藤本さんの計らいに感謝しております。12日間という長旅でしたが、終わってみればあっという間でした。文章には書きつくせないたくさんの思い出、エピソードが満載の旅となりました。藤本さんをはじめ、サポートしていただいた方々には大変お世話になり、人生最高の思い出になりました。本当にありがとうございました。今回の旅は3カ国周遊の少し慌しいスケジュールだったので、今度は1カ国滞在でのんびりしたいと思います。結婚式を挙げたザルツブルグへは、いつかまた家族で訪れたいと思っていますので、その時はまたよろしくお願いします。

折上 一夫&賀誉

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