サン・ピエトロ教会で挙式をされた大草様よりこのようなメールをいただきました。

私達が海外ウェディングを選んだのは、海外挙式であれば、招待客の人数や席次などで悩まなくてもすむのではないかという不純な考えからでした。そんな思いのもと買ってきたゼクシィ海外ウェディング。ページを開くと断崖絶壁に建つサンピエトロ教会の写真が二人の眼にとまりました。数々の海外挙式の中で教会が世界遺産であることやその雰囲気と景色に心惹かれ、リージェンシーを訪ねました。そして、何よりもそこでの挙式を満面の笑みで紹介してくださる山田さんの人柄に惹かれここでの挙式を決めました。

当初は「本当に海外挙式でよいのだろうか家族は喜んでくれるだろうか」と不安な思いもありましたが、リージェンシーに伺い、山田さんに会うたびにそんな不安は吹き飛んでいき、挙式までの半年の間、リージェンシーへ挙式の相談に伺い山田さんにお会いすることが、私たちの楽しみとなっていました。私達もイタリアについて勉強し、旅行プランに希望をいろいろと盛り込んで頂いたことで、自分たちも旅行作りに参加している、という実感が持てました。

サンピエトロ教会のあるポルトヴェーネレは海岸沿いに色とりどりの家が並ぶ、静かで美しい町です。そしてそこに住む人たちはとても陽気で暖かく異国から来た私たちを迎えてくれました。

挙式当日の朝、現地スタッフの堀内さんとヘアメイクの方がホテルに訪れました。堀内さんは口ひげにスーツにスニーカーといったいでたちで、淡々と式の段取りの説明をされました。その風貌とは裏腹にドレスの裾を持ってくださったり、歩き方のアドバイスなどきめ細かい気配りをしてくださる味のある紳士でした。二人の準備が整い、ホテルからサンピエトロ教会へ向かうまでの道のりをウェディングドレスとスーツ姿でぎこちなく歩く私たちに、町の人々やイタリア人観光客が笑顔で祝福の言葉をかけてくれました。中にはかわいいイタリア人の修学旅行生が日本語で「ありがとう」(?)といって祝福してくれました(笑)。(多分「おめでとう」といいたかったのでしょう)
教会に入りオルガンの演奏が始まり祭壇に立つ神父さんの姿が見えた瞬間、胸が熱くなり涙があふれそうになりました。式の間、神父さんはずっと温かい目でやさしく私たちに話しかけてくれました。そして神父さんの歌声は心に響き、今でも忘れられません。

 
式を終え、フォトツアーが始まります。現地カメラマンとデジカメを持つアマチュアカメラマンたち(両家家族)にカメラを向けられ緊張で引きつっていた顔も終わるころには自然にカメラに向かって笑顔を作れるようになっていました。たくさんの観光客からもカメラを向けられ、おそらく人生で一番フラッシュをあびた日と言えるかもしれません。

その後のウェディングランチも両家家族と友達二人の計6人のこじんまりとした披露宴でしたがアットホームなレストランでとても美味しく、心温まる食事が出来ました。家族ともども大満足でした。ここでならもう一度、結婚式をしたいなと思ってしまうほど、楽しく充実した一日でした。
 
旅行は、両家の家族一緒に、ミラノ、ヴェネチア、フィレンツェ、ポルトヴェーネレ、ローマをめぐりました。家族一緒に人類の遺産とも言える芸術品や、建築物を見学し、その道中、様々な人との出会い、少々のハプニング(イタリア人女性は強かった)もありましたが、生涯の宝となる思い出となりました。

ローマで家族と別れ、二人はカプリ島へ渡りました。5日間滞在し、贅沢なリゾートを堪能しました。まぶしい太陽と青い海に囲まれ、黄色の大きなレモンが実り、色鮮やかな花々が私たちの目を楽しませ、陽気な気分にさせてくれました。パナマ帽にイタリアンブルー(?)のシャツを着て出かければ気分はイタリアン。以前はちょいと高級なパスタの銘柄だと理解していた「青の洞窟」は、小さくぽっかり口をあけ小船に乗り換えた観光客たちを待っていました。私たちもいざ出陣(?)。小船に乗り、海と岩の隙間に吸い込まれるように一気に穴の中へ。頭を上げ振り返えると、入り口から入るわずかな光が穴の中に差し込んでいました。海の底を見るとまさにそこは青い世界。吸い込まれてしまいそうな光り輝くブルーに魅せられて翌日も今度は海からのクルーズでなく陸路から洞窟へ行き、再び青い世界を体験してしまいました。そしてプライベートボートでダイビングした後、カプリ島1週クルーズなど贅沢なこともしてしまいました。
 

カプリ島での一番のお勧めは、散歩です。レモンの木やブドウ畑の横を抜けて、絶景ポイントにたどり着くようなコースがいくつもあります。私たちはリフトで登りましたがソラ−ロ山に二時間かけて登ったフランス人夫婦と出会いました。

山頂で島の景色を眺めながら飲むレモンジュースは格別です。レモンと青い空と青い海を見ながら散歩して、昼寝して、また散歩。適度な運動でお腹を空かせた後の絶品のシーフードとワイン。夜は気持ち良い疲れと睡眠、そしてまた気持ち良い朝が来る。最高でした。

 
今回、両家家族を連れての旅行であったため、心配だったのは食事のことです。イタリアの食事が口に合うだろうか、飽きてこないだろうか、途中で日本食レストランに入ったほうが良いかなどいろいろと考えていましたが、そんな心配は無用でした。山田さんのマル秘リストをもとに、食べ歩き、どのお店もとても美味しく頂きました。家族も大満足で、「全然日本食が恋しくない」といっておりました。私たち家族には日本から持っていったレトルトのお粥やインスタントラーメンたちは全く必要とされず、現地で出会った友人やイタリア人ガイドの方に「良かったら食べてください」と渡すと思いのほか喜ばれました。数々の伝統料理やおすすめ料理を食べ、どれも美味しく頂きましたが、フィレンツェのモツ煮や市場で食べた庶民の味が忘れられません。この旅のおかげでイタリアのレストランで英語メニューよりもイタリア語メニューをあえて取り寄せるほどまでに成長しておりました。また帰国後、家族全員の体型もひとまわり成長していたことは言うまでもありません。すべてにおいて“美味しい”旅でした。

挙式準備から挙式、旅行までのすべてが大切な思い出となりました。今思えば、たくさんある会社のなかからリージェンシーを選んだことが、幸運だったと思います。こんな素敵な旅と結婚式に導いてくださって本当にありがとうございます。10年後、今度は私たちの子供をと一緒に、ポルトヴェーネレを訪ねることを二人の約束としました。その時は山田さん、また宜しくお願いします。

大草 洋&直世

 

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