サン・パンタレオーネ教会で挙式をされた望月弘樹様・さおり様より、
このようなメールをいただきました。

 無事に挙式と旅行を済ませて帰国いたしました。今回の旅では長谷川さんをはじめ現地のスタッフの方々に本当にお世話になりました。まずお礼を申し上げます。それから今回の挙式と旅の感想を…

 挙式地のラヴェッロは静かで穏やかな時間が流れる素敵な町でした。宿泊したホテルヴィラマリアの付近は細く趣のある石畳の坂道のため、車の通行が不可能でロバが何頭も連なって荷物の運搬をしていました。そんなまるで時代をさかのぼったような風景の中に、ワーグナーの音楽祭に備えてでしょうか、あちこちの窓から優しいヴァイオリンの音色が響いていました。
挙式前日、サンタマドンナ教会を見学に行くとちょうど現地のカップルが挙式の真っ最中。私たちの緊張も高まります。そしてドゥオモでは(先ほどとは別の)現地のカップルがフォトツアー中。ナポリでもフォトツアー中のカップルを本当に大勢見かけましたが、やはりヨーロッパの6月はウェディングのシーズンなのですね。

 翌日の挙式では明るくてかわいい通訳のクラウディアが緊張する私たちを和ませ、ヘアスタイリストの男性とメイクアップアーティストの女性も明るく親しみやすく、楽しく準備できました。メイクはサンプルの写真を見せたら私の希望をききながら自然な仕上がりにしてくださいました。驚いたのがヘッドドレス。私は花屋さんで予め花を組んだヘッドドレスを髪に飾るのだと思っていました。ところがなんとその場で花をぽきぽき折って髪に飾っていくのです。それがイメージとは違ったものの、なんともきれいな仕上がりになって嬉しい誤算。ヘアスタイリストさんのたくましい腕から生み出される繊細な技には感動しました。ブーケもお願いしたイメージ通りの仕上がりで大満足です。

 そしてフォトツアーに出発。陽気なカメラマンのおじさんにのせられて笑顔笑顔の撮影がはじまると、道行く方々から「アウグーリ」「コングラッチュレーション」の大合唱でした。二人だけの挙式の淋しさなど微塵も感じず、陽気で優しいイタリア人に感謝。そしてサンタマドンナ教会の近くで…なにかハプニングのよう?そのままフォトツアーを続けることになりました。そんな撮影途中、通訳のクラウディアから「ドゥオモで挙式することになりました、パイプオルガンの音が流れたら歩いてきてください」と言われ、何がなんだかわからぬまま挙式が始まり終わってしまいました。感動する間もなかったのがちょっと残念でしたが、あとでお話をうかがったところ、神父様もご存知ないうちにサンタマドンナ教会に足場が組まれてしまったとか…。ラヴェッロの方々にとって特別な信仰の場であるドゥオモでの挙式、カトリック信者ではない私たちにお許しくださった神父様に感謝いたします。

 さてそれからヴィラマリアのウェディングランチ。シャンパンのカクテル、オリーブとスナックなどをフォトツアーで訪れたホテル、ヴィラ・エヴァのオーナーさんが同ホテルの見晴らしのいい庭にて頂くようにお心遣いくださり、とっても洒落た演出でした!ボーイさんがトレイにシャンパンをのせて待っていてくださったのには驚きです。(ヴィラマリアで私たちのお世話をしてくれていたリタがついてきてくれました)ヴィラマリアに戻って食べた、やわらかいイカとセロリの胡桃あえ、グラニューノ風のパッキエリ(太い太いパスタ)の小海老とレモンソース、白身魚のアマルフィ風、ミックスサラダ、ウエデイングケーキ、一緒に頂いた少し高価なスプマンテと白ワイン。どれもこれも言葉がないほど美味しくて美味しくて…。あんな美味しいコースにはなかなか出会えないと思います。そのあとアマルフィに移動したあとも、ラヴェッロに行ってヴィラマリアでご飯を食べようか、などと話していたほどです。帰国した今も、もうラヴェッロが恋しくてしかたありません。
 ヴィラマリアでは他の観光客の方にたくさん写真をとっていただきましたが、その中に「私たちは結婚38周年の旅行でラヴェッロに訪れた、今日結婚したあなたたちの写真をとらせてほしい」といわれたご夫婦がいらっしゃいました。私たちも彼らのようにまた、素晴らしい記念の日にラヴェッロを訪れることができればと思っています。

P.S.
 あまりに素晴らしかったラヴェッロの話ばかりになってしまいましたがアマルフィのホテルマリーナ・リヴィエラも素敵なホテルでした。特にフロントのおばあさんがハネムーンの記念にとピンクの芍薬の花をお部屋にいけてくださっていたのが嬉しかったです。それからマリーナ・リヴィエラの気持ちのいいテラスでの朝食は種類が多く、毎日メニューがかわり、そして大変美味でした!そしてナポリ‐ラヴェッロ、アマルフィ-サレルノまでの移動時の優しいドライバーさん。言葉は通じなかったけれど、一緒にいて心が温かくなるような方でした。今回の旅行でお世話になったスタッフ全ての方、そしてこの旅を企画してくださった長谷川さんに心から感謝いたします。

望月弘樹・さおり


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